自己破産によって身内に起こる影響と身内にバレる可能性

自己破産によって身内に起こる影響と身内にバレる可能性
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この記事の監修者

弁護士法人 天音総合法律事務所 正木 絢生 (第一東京弁護士会所属)

自己破産は免責が下りれば借金がなくなる法的な手続きです。
借金問題に苦しんでいる人にとっては起死回生のチャンスのようにも思えますが、借金が0円になるわけですからそれなりのデメリットも存在します。

自己破産をすることによって一定期間は、

・新規の借り入れができなくなる
・クレジットカードが作れなくなる
・住宅ローンなどのローンが組めなくなる
・職業制限を受ける
・転居や旅行にあたり事前許可が必要になる
・破産者宛の郵便物が管理されてしまう

このようなデメリットが本人には生じます。
自分に起こる自己破産の影響に関してはすでに調べて知っている人も多いので、この記事では自己破産をすることで家族や親戚など、身内に起こる影響を紹介しています。

自己破産によって身内に起こる影響に関しては勘違いしているケースも多いので自己破産の手続きに進む前に今一度確認しておきましょう。

自己破産で身内に起こる影響①配偶者

まずは、自分が自己破産をすることで夫や妻、いわゆる配偶者に起こる影響を紹介します。
結論から言えば、自己破産者名義の財産が引き上げられることで間接的な影響があるものの、配偶者に直接的な影響は、連帯保証人になっていない限りありません。

・家や車が引き挙げられることによる生活への影響

住宅ローンや車のローンを組んでいる場合は自己破産をすることで、これらの資産は清算しなければいけないので生活から住宅や車がなくなります。
また、仮に配偶者が住宅ローンの連帯保証人となっている場合は配偶者に支払いの義務が移るので配偶者も一緒に自己破産をするのが普通です。
なので引っ越しをする必要に迫られる可能性があります。

(あくまで自己破産をした本人名義の資産が引き上げられるだけで、配偶者名義の車や住宅であれば無関係です)

・家族カードを持っていたら使えなくなる

自己破産をした本人名義の家族カードを使っている場合は自己破産後にそのクレジットカードは使用できなくなります。
また、クレジットカードやキャッシングなどの審査で配偶者に自己破産者がいる場合は審査を通さない金融会社もあるのでそういった場合はカードの作成に影響が出るケースもあります。

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自己破産で身内に起こる影響②子ども

続いては自己破産によって子どもに起こる影響について紹介しましょう。

・奨学金の保証人になれない

もし子どもが将来奨学金を利用する場合、自己破産者は奨学金の保証人にはなれません。
しかし、子どもが奨学金を借りられないわけではありません。
(奨学金の債務名義はあくまでも子どもなので)

・家族カードを持っていたら使えなくなる

これは配偶者と同じケースで子どもが家族カードを使っていた場合は使えなくなります。

・家や車が引き挙げられることによる生活への影響

こちらも配偶者と同じケースですが、引っ越しの影響で転校しなければいけない必要が出てくる可能性もあるでしょう。もちろん引っ越し先を近くにするなど対策は取れます。

自己破産で身内に起こる影響③親・親戚

では身内と言っても親や親戚の場合はどうでしょうか?
あなたが自己破産をすることで親や親戚に何かしらの影響が出るとしたら連帯保証人になっている場合はそれ以外は特に影響はないでしょう。

自己破産で身内に起こる影響④職場

自己破産をしても職場に影響が出ることはまずありません。
一部の職業では破産手続き中は職業制限がかかるので職務を行うことができませんが、そうでなければ職業に影響が出ることはありません。

また、自己破産をしたことが職場に知られてそれが原因で居づらくなって退職するケースはありますが、会社が自己破産を理由に解雇することは違法です。

ただこちらも職場の人に連帯保証人になってもらっているような場合は自己破産をすると借金の請求が移るので注意しましょう。

自己破産をしても身内に影響が出るケースは少ない

上記で紹介したように、自己破産をしても身内に影響が出るケースは少ないです。
自己破産をしたとしても、破産の扱いを受けるのはあくまでも本人だけです。

なので、自分に起こる自己破産の影響が間接的に家族に影響を与えるケースと、連帯保証人に対する影響に気を付けていれば自己破産でも身内に与える影響は少ないと言えるでしょう。

自己破産が身内にバレる可能性は?

自己破産を身内に内緒で行いたい人は多いと思います。
ここまで紹介してきた身内で言うと、さすがに配偶者にバレずに自己破産は難しいです。しかし、親や親戚、職場に自己破産がバレる可能性は低いと言えるでしょう。

もし、誰にもバレることなく債務整理がしたい場合は任意整理がおすすめですが、自己破産のように借金がなくなるわけではありません。

身内にバレることを恐れて任意整理をしても借金問題が解決しなければより状況が悪化してしまって借金地獄に陥ってしまう可能性も考えられます。

自己破産をする場合は配偶者には隠さず、事前に話して協力してもらったほうが手続きもスムーズに進みますし、バレる恐怖に怯えなくて済むでしょう。

もし、任意整理で内緒で債務整理したい場合は「任意整理で返済可能か?」「借金がどれぐらい減るのか?」などを専門家に相談した上で債務整理の手続きを決定しても遅くはありません。

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