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借金地獄になってしまった原因はどこにある?
いつの間にか借金地獄のような状態になってしまっていたという方もいらっしゃるでしょう。
また、借金総額が大きい、複数社からの借り入れがある、毎月の返済額負担が多いなど、借金の悩みによって生活が圧迫されているケースもあるでしょう。
なぜ、このような状況に陥ってしまうことがあるのでしょうか?
こちらでは、借金が膨らむ原因や理由を解説していきます。
借金が膨らんでしまった理由
本来、借金をすることなく、自分や家族の収入の中で支出を出し生活を送っていくことができれば1番良いのですが、何かしらの理由で借り入れをしなくてはならない状況に陥ることもあるでしょう。
一時的に生活に困窮して借入を開始したり、カードでの利用が膨らんだり、遊びについつい使い過ぎてしまうなど、借金が膨らむきっかけはさまざまですが、そこから借金地獄に陥ってしまう人は、返済できる範囲以上にお金を借りてしまい、計画的に返済ができない状況になってしまうという共通点があります。
借金をすることのすべてが悪ではないですが、借金地獄に陥り返済できない以上に借り入れをしてしまうことは、いつか破綻を招くことになるでしょう。
自転車操業や滞納も大きな原因
金融機関から借金をすると利息が発生しますので、実際に借りた金額以上の返済が必要です。
この返済額を自分の収入の中から工面することができれば、借金は完済できます。
しかし、自分の収入だけでは借金を返して行くことができず、借金を借金で返済して生活を繋ぐ、いわゆる自転車操業に陥ってしまうこともあり、一度、自転車操業状態になると自力で抜け出すことは難しく、返済してもしても終わらない借金地獄になってしまうでしょう。
また、計画通りに返済ができず滞納をしてしまうと、滞納したことによるペナルティとして遅延損害金が発生し、余計な借金が増えます。
このことにより、更に返済が苦しくなるケースも多くあります。
自転車操業や滞納も、借金地獄に陥ってしまう大きな原因です。
借金地獄、このまま放置したらなんとかならない?
借金地獄に陥ってしまった方の中には、「そのままにしておけば、いつか解決するんじゃないか?」と淡い期待を抱いている方もいるかもしれません。
しかし、それは大きな間違いです。
借金地獄は放置をしていてもなにも解決になりません。
借金を返済せず放置すると、状態は以下のように悪化してしまいます。
流れ |
状態 |
詳細 |
---|---|---|
1 |
借金が膨らむ |
返済できる範囲以上の借入により借金を借金で返したり、カードですべて支払いを済ませるなどをして借金が膨らむ |
2 |
滞納をする |
上限金額に達して、これ以上の借り入れができなくなり、返済がストップする。滞納し、督促がくる。 |
3 |
遅延損害金が発生する |
遅延損害金が発生して借金がさらに膨らむ。 |
4 |
一括返済請求される |
どんどん膨らむ借金を放置すると、金融会社から一括請求をされてしまう。 |
5 |
差押えされる |
一括請求を放置し続けると、裁判を起こされ財産を差し押さえられる。 |
このように、事態はどんどん悪化し、最終的には差押えを受けることになりかねません。
だからといって、一発逆転を狙う行為やヤミ金でお金を借りてなんとかしようと考えてはいけません。
さらに状況が悪化してしまいます。
一発逆転に期待してはいけない
借金返済が苦しいときや、給料日前にお金が足りないためパチンコやスロットなどのギャンブルで一発逆転をしようと考えたり、宝くじを当てて借金返済に充てようと考えたりするのは非常に危険です。
ギャンブルでは、継続的に安定して資金を増やすことはできません。
むしろ一瞬のうちにお金を失ってしまい、さらに困窮する状態になる可能性が高いです。
また、宝くじのように極端に確率の低い方法で借金返済や生活費をなんとかしようと考えるのも解決に繋がりません。
借金問題は、そう簡単に一発逆転で解決できることはないのです。
ヤミ金に手を出したらさらに地獄に
借金の支払いのために更なる借り入れをしたくても、どこも審査が通らないなどの理由からヤミ金に手を出そうとする人もいますが、ヤミ金を利用をしても解決はできません。
ヤミ金は違法な金利で貸付をするため、借金が短期間で莫大に膨れ上がってしまう可能性が高いです。
それだけでなく、返済ができなければ違法な取り立てで返済を迫ります。
借金をした本人だけではなく、家族や勤務先にまで迷惑をかけてしまうこともあるでしょう。
ヤミ金に手を出したら、更なる借金地獄の深みにはまり、本当に抜け出せなくなってしまいかねません。
絶対にヤミ金に手を出してはいけません。
返済できている人が借金地獄を脱出する方法
ここからは、借金地獄から抜け出す方法をご説明していきます。
まずは、滞納などはなく借金を返済できているけど、一向に完済できず困っている方に向いている解決策です。
借金返済できている人が借金地獄を脱出する方法には、下記のような手段があります。
- おまとめローンを利用する
- 返済計画の見直しをする
- 任意整理をする
それぞれ説明していきましょう。
おまとめローンを利用する
おまとめローンとは、複数の借入を低金利の金融機関へ1本化するものです。
借金をまとめ、1社に対して返済していく方法となります。
各金融会社に支払っていた利息を1社にできるため、利息の負担を軽減できます。
また、返済先がまとまることで借金の残額を把握しやすく、返済日が月に何度も来るという事態もなくせます。
ただし、おまとめローンは借金をスライドさせて支払いをするだけで、利息が発生することにも変わりありませんので、借金地獄と感じるほど借金返済に苦労している方にとっては、根本的な解決方法とはなりにくいでしょう。
また、おまとめローンによって、まとめられる借入とまとめられない借入があり、事前に確認しないと、おまとめローンを利用したものの余り効果がなかったということもありますし、借入総額が多いと、おまとめローンの審査自体に通過することが難しく、融資をしてもらえないというケースも多くあります。
返済計画の見直しをする
返済シミュレーションを立て、返済計画の見直しをしてみるのも一つの手です。
借金がいくらなら返済できるのか、支払い完了するまでにどのくらいの期間を要するのかなど、現状を正しく把握するところからスタートする方法です。
返済金額を捻出するため、収入と支出のバランスを見直すことも必要になります。
支出で抑えられるところがあれば借金返済に充て、抑えられるところが無ければダブルワークなどで収入を増やすことができないか検討をしましょう。
任意整理を行う
借金地獄から抜け出す方法として、任意整理という方法で解決することもできます。
任意整理とは、将来利息をカットして元金だけを3年~5年の長期分割で返済していく方法です。
将来の利息がカットになることで借金総額をボリュームダウンできるほか、毎月の返済額を減らせる可能性もあります。
また、手続きをしたい債権者と手続きをしたくない債権者を選択できるため、住宅ローンやカーローンには影響を出さずに進めたいという人にも向いているでしょう。
現在、生活収支の中から借金返済ができている人であれば任意整理で借金問題を根本解決していくことができるといえます。
返済できない人でも自己破産でやり直せる
現在、借金を滞納してしまっている方や、今後の支払いができなくなることが目に見えている方でも解決方法があります。
それは、自己破産をすることです(個人再生という選択肢もありますが、個人再生では債務が3分の1に圧縮されるだけで、自己破産と異なり、ゼロにはならないので、この記事では自己破産についてのみご説明します)。
自己破産と聞くと、この世の終わりかのような印象を持つ人もいるかもしれませんが、国が認めている借金問題の救済措置です。
自己破産をすると、プラスの財産もマイナスの財産も一旦ゼロにして生活再建していくことができます。
ただし、生活必需品以外の財産を処分する必要があることや、カードが一定期間使えなくなる、資格や職業に一定期間制限が出るなどのデメリットもあります。
そのため、弁護士に自己破産をしたほうが良いか相談して進めていくことをおすすめします。
誰でも自己破産できる?
自己破産は、要件に満たしていれば誰でもできます。
たとえば、収入が全くない主婦や年金受給者から一定の収入があるサラリーマンまで収入に関係なく、今後の借金返済が困難であると判断されれば自己破産することができます。
ただし、借金を作った理由がギャンブルや遊興費である場合は要注意です。
借入理由によっては、自己破産の免責が認められないこともあります。
自己破産で本当にやり直せる?
自己破産をすると、クレジットカードを使用できなくなりますが、自分の収入の範囲から支出を出していく生活を取り戻すことができ、健全で計画的なお金の使い方をしていくことができるようになります。
自己破産によるデメリットが、今後、健全な生活をしていくためのメリットになるのです。
弁護士に相談して借金地獄を脱出へ
生活のため、遊ぶお金を使い過ぎた、ストレス発散でショッピングをたくさんしてしまったなど、さまざまな事情で借金地獄に陥ってしまう人もいるでしょう。
そして、毎月の返済や生活費のことを考えて辛く暗い気持ちになる人がほとんどではないでしょうか。
しかし、債務整理をすれば借金地獄から抜け出すことができます。
天音総合法律事務所では、借金問題のご相談を数多くお受けしています。
当事務所で任意整理や自己破産を行い、借金地獄から抜け出して生活を立て直すことができた方が大勢いらっしゃいます。
今、借金に悩んでいる方もお1人で悩まず、当事務所の無料相談をお気軽にご利用ください。