遅延損害金の計算方法。借金を返済できず遅延損害金を請求されたら

遅延損害金の計算方法について

借金の返済に遅れると遅延損害金が発生します。遅延損害金が発生することは理解していても、「遅延損害金はどう計算する?」、「遅延損害金が支払いできないときはどうしたらいい?」といったことがわからない方も多いのではないでしょうか?

遅延損害金について発生の仕組みや支払いが難しいときの対処法などを解説していきます。

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この記事の監修者

弁護士法人 天音総合法律事務所 正木 絢生 (第一東京弁護士会所属)

遅延損害金が発生する仕組み

遅延損害金は、誰にでも発生するものではありません。

では、どのような条件の方に発生してくるのでしょうか?

こちらでは、

  • 遅延損害金とは?
  • 遅延損害金の発生タイミング
  • 遅延損害金の返済義務について

など、遅延損害金に関する基礎的な部分を説明していきます。

遅延損害金とは?

遅延損害金とは、返済期限に遅れると発生する損害賠償金の一種のことをさします。

遅延利息や延滞利息などと呼ばれることもあります。

遅延損害金は、通常通り借金返済をしていれば発生することはなく、借金の延滞により、約束の期日までに返済ができないことに対するペナルティとして支払い義務が発生します。

そして、遅延損害金は通常の利息よりも高い金利が適用されるため、延滞すればするほど借金が大きく膨らんでしまうリスクがあります。

遅延損害金が発生するタイミング

遅延損害金は、返済日の翌日から発生します。

法律上、返済が1日遅れただけでも遅延損害金が発生し、支払い義務が出てきます。

また、その支払い期日は、遅延損害金の発生日の翌々月以降の支払日となることが一般的です。

遅延損害金は返済しなければいけない?

「遅延損害金が発生したら絶対に支払いをしなければならないのか?」などと疑問に思う方もいらっしゃるかもしれませんが、遅延損害金は、法律上支払い義務のあるお金です。

債権者との間で借金の返済が遅れた場合には遅延損害金が発生する旨も含めて契約を結んでいるからです。

そのため、どれだけ遅延損害金が膨らんでしまったとしても、支払い義務があるため逃れることはできません。

もし、遅延損害金の支払いをしなかったら、借金を延滞しているのと同じ状態となり、債権者からの督促、一括請求、裁判所に訴えられるなどが起こります。

そのため、遅延損害金の支払いができないからといって、そのまま放置をしておくわけにはいかないのです。

遅延損害金の計算方法

遅延損害金が発生することで、どのくらい借金が増えてしまうのでしょうか?

遅延損害金の利率や計算方法をご説明していきます。

遅延損害金の上限利率

遅延損害金の上限利率は、下記のように通常の利息と異なる上限利率となっています。

なお、消費者金融などの金融会社からの借入れについては年利20%以上の遅延損害金が設定されていても、20%を超える部分の利率は無効となるため,上限利率は20%となります。

利息と遅延損害金の上限利率

借入総額

利息

遅延損害金

10万円以内

20%

29.2%

10~100万円

18%

26.28%

100万円以上

15%

21.9%

上限の範囲内で、個別の契約ごとに設定がされています。

ご自身のケースの遅延損害金率は、契約書でチェックしましょう。

遅延損害金の計算式

遅延損害金は以下の計算式で算出できます。

借入残高×遅延損害金利率×延滞日数÷365日=遅延損害金

遅延損害金は、借入総額ではなく遅延した時点での借入残高に対して計算します。

たとえば、20%の遅延損害金が発生する借入契約の方が、30万円を2ヶ月(60日)支払いができなかった場合は、「30万円×20%×60日÷365日」で計算し、遅延損害金は9,863円となります。

借入残高で計算するため、残高が大きいほど遅延損害金も高額になり、先ほどのケースで借入残高が200万円だったとしたら「200万円×20%×60日÷365日」で計算し、遅延損害金は65,753円となります。

つまり、借入残高が高ければ高いほど、延滞日数が長ければ長いほど遅延損害金が膨らみ借金がどんどん多くなってしまう仕組みになっています。

遅延損害金を支払えない時の対応

やむを得ない事情により、どうしても支払い期日通りに返済できないこともあります。

こちらでは、遅延損害金が発生しそうなときにはどうしたらよいか、また、すでに遅延損害金が発生していて支払いができない時には、どのように対処すればよいのか解説していきます。

あらかじめ金融会社に相談

まだ、遅延損害金の発生はしていないものの、返済を行えなくなりそうな状態の場合、金融会社に直接相談しましょう。

連絡せずに借金の返済が遅れると、滞納扱いとなって遅延損害金が発生することは避けられませんので、あらかじめ返済が難しいことを伝え、最低限の金額だけ支払う最低弁済を行い、遅延損害金が発生しないように交渉をしてみましょう。

金融会社の態度次第ではありますが、応じてくれる可能性もあります。

ただし、一時的に最低弁済のみ行ったとしても元金は減らないため、今後、長期に渡って借金返済が厳しい可能性があれば、債務整理を検討するなど他の方法も視野に入れましょう。

債務整理を検討する

借金をすでに滞納してしまい遅延損害金を含めて今後の返済が難しい場合は、債務整理を検討することをおすすめします。

債務整理とは、法的な手続きによって借金問題を解決する方法です。

任意整理・個人再生・自己破産があり、月の返済額を減額したり借金をゼロにしたりすることができます。

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債務整理をすると、信用情報機関に債務整理した事実が登録され、「新たな借り入れやローン契約をする」、「新規のクレジットカードを作成する」、「クレジットカードの利用をする」といったことが一定期間できなくなります。

ただし、すでに長い期間滞納をして遅延損害金が発生しているようなケースであれば、信用情報機関には延滞事実の事故情報が登録されており、ブラック状態である可能性が高いです。

また、債務整理の種類によってメリットやデメリットも異なるため、どの手続きが最適であるかは専門家である弁護士に相談をしてアドバイスをもらうことをおすすめします。

借金返済に関するお悩みは天音総合法律事務所まで

借金の延滞をすると、延滞をした賠償金として遅延損害金が必ず発生します。

そして、この遅延損害金は支払い義務があるため逃れることはできません。

放置すればするほど遅延損害金が膨らみ、借金総額が大きくなってしまい、より一層借金返済をしていくことが難しくなってしまうでしょう。

そのため、借金を延滞してしまいそうな時は、事前に債権者に相談をして遅延損害金が発生しないように対応していきましょう。

ただし、長期に渡って借金の返済が厳しい場合であれば、債務整理も視野に入れ、一度弁護士までご相談ください。

天音総合法律事務所では、借金に関するご相談を無料でお受けしております。

任意整理・個人再生・自己破産の解決実績も豊富にありますので、お気軽にご相談ください。