債務整理とは?借金を減額する方法
債務整理とは、借金の返済に困ったときに法律で整理する手段で、4種類の方法があります。
「任意整理」は、裁判所を通さずに債務者と債権者の間で交渉して、利息や毎月の支払いを減らしてもらうことです。
任意整理は周囲に知られることがなく、進められます。元金については返済の義務がありますので、利息の額を減らすことができれば借金を返済していける人に向いています。
また、数年間分割弁済できる安定した定期収入があることが任意整理の条件です。
「個人再生」(個人民事再生)は、裁判所を通じて債務を減らしてもらう手続きで、住宅を手放さずに進めることができます。
住宅ローン以外の借金総額を大幅に減額して原則3年間で返済します。
借金の総額によって減額される額は異なります。
家や自動車を手放さずに借金の額を減らしたい人に個人再生は向いています。
「自己破産」は、地方裁判所に申し立てて、借金を帳消しにする手続きで、多重債務に苦しむ人のために、国が作った救済策です。
自己破産をすると一定の財産は手放す必要があり、約7年間は新規の借り入れやクレジットカードを作ることはできません。
任意整理や個人再生でも借金問題を解決できないような多額の借金を抱えている場合の手段です。
「過払い金」は、借金返済の際に金融業者に払いすぎたお金のことで、返還請求をして取り戻します。
消費者金融や貸金業者、信販会社発行のクレジットカードのキャッシングも対象です。
これらの債務整理の手続きは、弁護士に依頼するのが一般的です。
督促などは、依頼すればすぐに止まり、精神的な負担からも解放されます。
毎日にように借金返済で悩んでいるなら、債務整理を弁護士に相談して解決することをおすすめします。
このカテゴリーでは債務整理について掘り下げて説明したいと思います。
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