任意整理後もクレジットカードを使える?カードを更新できる?

任意整理後もクレジットカードを使える?
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この記事の監修者

弁護士法人 天音総合法律事務所 正木 絢生 (第一東京弁護士会所属)

任意整理の場合、残したい財産があれば、手続きを行う時に借金を整理する対象からその財産を外して手元に残すことが可能です。
では、クレジットカードに関しても任意整理をしても手元に残し、利用することができるのでしょうか?

もし任意整理をする事で今持っているクレジットカードが全て使えなくなったら不便!という方もいるでしょう。

任意整理の理論から考えると、仮にクレジットカードに残債が残っていたとしても任意整理の対象から外しておけばそのまま使い続けられるはずです。実際に任意整理をしたけどクレジットカードを使えるケースはあります。

しかし、「任意整理をすると今持っているクレジットカードはいずれ使えなくなる」、任意整理をした直後は使えても最終的には使えなくなると思っておいたほうがいいでしょう。

なぜなら、クレジットカードには与信審査モニタリングと呼ばれる審査があり、定期的に利用者の信用情報を照会しています。クレジットカードを残すために任意整理の対象から外したり、全く使っていなかったクレジットカードだとしても、任意整理をすると、信用情報には事故情報が記載されてしまいます(いわゆるブラックリストと呼ばれている状態)。

そのため、クレジットカード会社が与信審査を行い、信用情報には事故情報が記載されていることに気がついたタイミングで、クレジットカードは利用停止となります。

これが、任意整理後にクレジットカードが使えなくなるまでの流れですが、中にはそれでもクレジットカードを使い続けられた人も任意整理体験者の中にはいます。その場合はこれまでの利用実績などからクレジットカード会社の裁量によって継続できているか、まだ与信審査が行われていないだけの可能性があります。

与信審査が行われるタイミングは各クレジットカード会社によって異なります。
数週間や半年ごとなど期間によって決めているクレジットカード会社もあれば、カードの更新のタイミングやカード付帯のキャッシングを利用したタイミングなど、何らかのタイミングと同時に行っている会社もあります。

ですので、任意整理をしたからすぐにクレジットカードが使えなくなる事はありませんが、与信審査のタイミングで利用停止になる可能性が非常に高いでしょう。また、任意整理を弁護士などの専門家に依頼すると、クレジットカードに関しては例え全く使っていなくても「使わないように」「解約をしてください」とアドバイスを受ける場合もあります。

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クレジットカードがブラックリストに載ったら、いつまでカードを使えませんか?解除する方法はありませんか?

任意整理をすると家族カードは残せる?

家族カードとは、本会員名義で発行されているクレジットカードの追加カードとして配偶者や子ども向けに発行されているクレジットカードです。例えば、夫名義の発行されている妻のクレジットカードで支払いは全て夫の口座からまとめて引き落とされます。

このような場合、任意整理をするとどのような影響があるのでしょうか?
例で挙げたように夫が本会員、妻が家族カードを利用している前提で話を進めていきましょう。

夫が任意整理を行った場合

まずは、本会員である夫が任意整理を行った場合です。
この場合は冒頭から紹介しているように、与信審査で事故情報が掲載されていると発覚したタイミングで夫のクレジットカードが使えなくなり、それに伴って家族カードも強制解約されてしまいます。

妻が任意整理を行った場合

では、家族カードを使っている妻が任意整理をした場合はどうでしょうか?
この場合は任意整理をしてもクレジットカードを使い続けられる可能性が高いです。
(もちろん本会員である夫が毎月の支払いをきちんとしている場合に限る)

例外としては、妻の任意整理の対象に、家族カードの会社が入っていた場合は社内のブラックリストに事故情報が残っているので家族カードであっても所有できない可能性があります。ただこの場合は使えなくなるよりは、作成できなくなると言ったほうが正しいですね。

任意整理中にカードを利用して支払いをしたい時はデビットカードorプリペイドカード

任意整理をするとクレジットカードを手元に残せなくなるだけでなく、その後しばらくは新しくカードを作成することができなくなります(信用情報に事故情報が記載されるため、審査が通りません)。

仮にクレジットカードを残せたとしても、クレジットカードを持っているとうっかり使ってしまったりしてしまうので借金を減らしていく事を考えるとクレジットカードはマイナスになります。もし、クレジットカードが使えないとネットショッピングの決済手段などでとても不便であればプリペイドカードやデビットカードを作成することをオススメします。

プリペイドカードは利用する分を事前にチャージしてインターネット決済や店舗での決済に使えるカードですが、最近では数万円であればクレジットカードのように後払いができるプリペイドアプリのサービスも登場しています。

デビットカードは使った分がそのまま銀行口座から引き落とされるカードで、分割払いなどはできませんが、審査もありませんし、任意整理やその他の債務整理に関係なく作成できるので決済手段としては十分便利に利用できると思います。

どうしても任意整理の後もすぐにクレジットカードを使い続けたい場合は家族に頼んでクレジットカードを作ってもらうといいでしょう。任意整理を含む債務整理では信用情報に事故情報が記載されるのはあくまでも本人のみとなるからです。自分以外の家族がクレジットカードを作成する分には大丈夫です。